2011/09/13

Unforgettable Memory - JPN vs USSR -

先週土曜日に帝国ホテルの一室で開催された、慶應大学チェスクラブのOBOG会で、興味深い話を一つ耳にしました。
遥か昔に開催されたユニバーシアードに、慶應大学チェスクラブの当時のメンバーが参加し、初戦でソ連チームと対戦したとのことです。
私は今日その記録を調べるため、Mega Database で検索をかけ、それらしいトーナメントを発見しました。

WchT U26/ Teeside, England/ 1974



おそらくこれで間違いないでしょう。開催地は忘れてしまいましたが、メンバーがほぼ聞いたとおりです。
そして初戦の日本 vs ソ連のペアリングは、以下ののようだったと考えられます。

1B 竹本 - Vaganian (ソ連崩壊後、アルメニアに移籍。French Defence の研究で有名。アルメニア元代表。)
2B 米田 - Balashov (モスクワチャンピオンシップ優勝、ソ連チャンピオンシップ2位など。Spassky のセコンドも務める。)
3B 西村 - Beliavsky (ソ連崩壊後、スロベニアに移籍。スロベニア現(!)代表。)

ソ連チームは実に豪華なラインナップですね。このメンバーと試合ができるとは、正直羨ましいです。
ちなみに、ソ連大将のVaganian はこのトーナメント、9/10 というとんでもない戦績で個人賞を獲得したようです。

そして他の国のメンバーを見ても、その豪華さが分かります。地元England代表は、 Nunn JMiles A 、ハンガリー代表は Adorjan A, Sax G, Pinter J というメンバーです。 Ribli Z がいれば、ハンガリーもドリームチームですね。

そして当たり前ですが、37年前は全員、10代から20代でした。想像もつかないことですが、30年以上後には「当時はCarlsen も~~」などと語られるのでしょうか。いずれにしろ、何十年も前のチェストーナメントの思い出を、後輩に語り継げるということは、素晴らしいことです。OBOG会についての様子は、慶應大学チェスクラブのブログでも、公開されています。
http://keiochess.blog130.fc2.com/blog-entry-94.html

[Event "WchT U26"]
[Site "Teeside"]
[Date "1974.??.??"]
[White "Takemoto, Hiroshi"]
[Black "Vaganian, Rafael A"]
[Result "0-1"]
[EventType "team"]
[EventRounds "11"]
[EventCountry "ENG"]

1. d4 Nf6 2. c4 c5 3. d5 e6 4. Nc3 exd5 5. cxd5 g6 6. e4 d6 7. f3 Bg7 8. Bd3 O-O 9. Nge2 a6 10. O-O b5 11. Qe1 Nbd7 12. Qh4 Qb6 13. Be3 Ne5 14. Bc2 b4 15. Nd1 a5 16. b3 Ba6 17. Re1 Rfe8 18. Nb2 Nxd5 19. Bc1 Qa7 20. Qf2 Nc3 21. Nf4 d5 22. exd5 Nxf3+ 23. gxf3 Bd4 24. Be3 Rxe3 25. Rxe3 c4 26. Rae1 cxb3 27. Kg2 Bxe3 28. Rxe3 bxc2 29. Nbd3 Bxd3 30. Nxd3 Nxd5 31. Re8+ Rxe8 32. Qxa7 Nf4+ 33. Nxf4 c1=Q 34. Qxa5 Qxf4 0-1

(この試合、Mega Databaseでは、白が竹本尚子さんとなっていましたが、寛さんの間違いだと判断し、修正しました。)

2 件のコメント:

bmasahiro さんのコメント...

NunnとMilesの仲が悪かったというのは初耳です。Milesと犬猿の仲だったのはShortです。

Shinya_Kojima さんのコメント...

ああ、そうでしたね。失礼しました。
修正しておきます。

コメントを投稿

Copyright © 2011 Shinya Kojima All rights reserved.