2012/05/09

FS 2012 May 3rd round


連勝で迎えた3試合目は、地元ハンガリーのベテランIM Petran Pal氏との対戦でした。時間の増える40手手前では、互いに1分を切る程の時間切迫でしたが、最終的なミスを犯したのは私でした。

Petran, P (IM, HUN, 2365) - Kojima, S (FM, JPN, 2264)
First Saturday 2012 May IM (3)

1. c4 c6 2. Nf3 d5 3. e3 Nf6 4. Qc2 g6 5. b3 Bf5 6. d3 Bg7 7. Bb2 Na6 8. Be2 O-O 9. O-O Nb4 10. Qd2 a5 11. cxd5 cxd5 12. Nc3 Rc8 13. Rac1 Re8 14. a3 Nc6 15. d4



未知のオープニングでしたが、ここまでは何も問題なく指せています。ここで大人しくいくか、激しくいくかで判断を誤りました。

15...Bh6?!


明らかに自然なのは15... Ne4 16. Nxe4 dxe4 でしたが、単純に駒を交換する展開を嫌い、なんらかのタクティクスのチャンスを求めてビショップのダイアゴナルを切り替えました。しかし、実際にはこの手は働かず、白にチャンスを与えてしまうことになります。

16. Bb5!


e5 のマスのコントロールが良くなったことを利用します。Na4-Nc5 と入られると厄介なので、対策を考えなければいけません。

16...Ne4 17. Nxe4 Bxe4 18. Ne5 Nxe5 19. dxe5!


正しい判断です。19.Bxe8 Nd3 は黒に取って何ら問題ありません。

19...Rf8



この局面でもまだ私は、黒がOKだと思っていました。それも次の白の手を見るまでです。

20. Bd4!


Domination! 黒はクイーンの行く場がなく、a5 に進んだポーンが弱点となります。

20...Bg7 21. f3 Bf5 22. Rxc8 Qxc8 23. Rc1 Qb8 24. f4 Rc8 25. Bb6 g5 26. g3 Be4


26... gxf4 27. gxf4 27... Rxc1+ 28. Qxc1 f6 29. exf6 Bxf6 30. Qc5+/= でも黒は苦しそうなので、白マスが弱くなったことにチャンスを託します。

27. Bxa5 gxf4 28. gxf4 Rxc1+ 29. Qxc1 Qa7 30. Bb4 Qb6 31. Bf1?!



甘い一手で、黒に盛り返すチャンスを与えてしまいます。31.Qc8+ Bf8 32.Kf2! が強い手です。

31...Qg6+ 32. Kf2 Qh5 33. Qc8+ Bf8 34. Qh3 Qd1!


試合後に34... Qxh3 35. Bxh3 Bc2 36. Ke2 Bxb3 37. Kd3+/- と進んだエンドゲームも、白に明らかなチャンスがありそうだと話をしました。

35. Be2 Qc2 36. Qg4+ Kh8 37. Qg1 Qxb3 38. Qg5 Qb2?



なぜここでメイトを防ぐために一手挟まなかったのか、非常に悔やまれます。e7 を取らせてしまっても、e2 への反撃がすぐにあれば、黒はドローに持ち込むことが可能です。
38... h6! 39. Qh4 Qc2 40. Bxe7 Bd3 41. Bf6+ Kh7 42. Qh5 Bg6 43. Qg4 Bf5 44. Qf3 Be4 45. Qh3 Bd3 46. Qf1 Bxa3=

39. Bxe7 Bxe7 40. Qxe7 Kg7 41. e6 1-0


なんとか40手を超えましたが、あえなく撃沈。劣勢からドローチャンスのある局面まで粘っただけに、もったいない負けでした。これで2/3 となり、今日の休み(11人で総当たりのため、全員必ず1日休みがあります。)を挟んで、また明日から出直しです。

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