2013/05/13

全日本選手権問題

今月頭の全日本選手権以降、帰りが遅くなることが多かったので、再び久々の更新です。書きたい内容は山のようにあるのですが、まずはタイムリーな話題として、全日本の順位問題をとりあげましょう。

今日の午後、Twitter で流れた情報で、全日本の順位が4位権田さん、5位渡辺さんと入れ替わって発表されていると指摘されました。私も確認したところ、確かにJCA のページでは、入賞者が変更になっています。これは決して書き間違いではなく、入賞者のタイブレークは、bye の少ないほうを上の順位にするという規定によるものだそうです。思い起こせば私もかつて、馬場さんと同率首位だった際に、馬場さんがbye を申告していたことで、優勝の楯とアルゼンチンカップを獲得したことがありました。

規定は規定なので、権田さんが4位入賞となることは問題ありません。しかし全日本最終日、会場では暁さんを4位入賞者としてすでに表彰しており、運営側がこのミスに気付かなかったことは大問題です。これに対して、私の友人たちは運営側に批判的な意見を出していますが、これも当然と言えば当然でしょう。全日本で入賞者の順位を間違えるのは、私の知る限り初めてのことです。どんな大会でも入賞者を間違えてはいけませんが、今年の全日本選手権は来年のノルウェーでのオリンピアードの代表選考を兼ねているので、その順位付けは特に重要なはずです。

今年の全日本では、事前の申告bye が受理されておらず、不戦勝扱いを受けたプレーヤーがいたという問題もありました。こうした運営側の不手際が露呈するたび、日本のトッププレーヤーの一人として、恥ずかしい気持ちになります。今回、日本に留学に来て、全日本にも参加してくれた池田くんに対しても、日本の悲しい現状を見せているようで申し訳なく思いますね。

全日本の打ち上げの時点で、運営をどうにかしようと意見も多く出ていたので、今日の新しい問題でこの話題はさらにヒートアップするでしょう。また仲間内で集まった際に、今後のJCA の大会運営について、話をしてきたいと思います。

5 件のコメント:

bmasahiro さんのコメント...

暁さんは7Pだったのね。てっきり7.5Pだと思っていて、「尚広くんと暁さんが7.5Pで入賞」なんて書いちゃってたよ。

Shinya_Kojima さんのコメント...

実は私も終わった直後は、暁さんは7.5P だと思っていました。
ノルウェーの代表選考でトラブルが起きなければよいのですが...

Shinya_Kojima さんのコメント...

一つ、質問があったので補足です。bye のシステムについて説明します。

bye とは試合をせずにポイントを入れるシステムで、試合なしで0.5P を獲得することができます。試合をしてドローをとったのとポイント上は同じですが、勝ちが期待できる強いプレーヤーにとっては、0.5P損をしたことになります。

参加者が奇数であることによって強制的にもらうbye もありますが、今回話題になっているのは、これとは違う申告bye です。申告bye は、なんらかの都合でプレーヤーが試合に参加できなかった場合に、事前に運営側に不参加を伝えてもらうbye のことです。私は昨年、全日本を早抜けしてハンガリーに旅立ったため、戦績は5勝3ドロー3bye となっています。

全日本の入賞者は同ポイントで並んだ場合、bye の少ないほうを上の順位にするという規定がありますが、今回は運営側がそれを忘れていたために、入賞者を間違えて表彰してしまい、あとで訂正したことが問題になっています。

渡辺 暁 さんのコメント...

不戦バイを申告した人は自動的に順位が下、というのは以前からあったんですね。今まで全然意識したことがなかったので、確認しておきたいと思っていました。ご教示ありがとうございます。

ただ、当事者だからそう思うのかもしれませんが、来年からはこの特別ルールは撤廃してもらいたいですね。試合に出られない人にはそれ相応の事情があるわけですし、それ以上に、不戦局がある人にはそれだけでタイブレーク(SBやソルコフ)が不利になるわけだから、それだけで十分ペナルティを受けていると思うのですが。また、不戦局の影響をタイブレークにより強く反映させるのであれば、今回(確か)一番最初に使われていたm-SBをSBに変えるだけでも、だいぶ違うと思います。

まあしかし、今回のCandidatesにしても、タイブレークはどの指標を使ってもやはりなかなかすっきりいかないですよね。強いて言えばやはり、SB(勝った相手のポイントと、引き分けた相手のポイントを半分にわったものを合計したもの)が、一番いいと思いますけどね。

Shinya_Kojima さんのコメント...

暁さん、コメントを返すのが遅くなりました。

不戦byeで入賞順位が決まるのは、数年ぶりのことです。前回は優勝争いでしたが、今回は4位5位争いだったので、やや注目が薄かったことも見落としの要因でしょう。あとは失礼を承知で言えば、権田さんが入賞する可能性を、あまり考えていなかったこともですね。

ただ気になるのは、bye があっても、通常のタイブレークはさほど不利にならないことです。M-Buch もBuch も暁さんの場合、実際に試合をした9試合とは違う数字になっています。bye 申請者には、特別な計算でBuch がプラスされるのだと思いますが、それが何かまではわかりません。この辺りのシステムもはっきりさせた上で、どういったタイブレークが公平なのか、きちんと考えて決めるべきでしょう。

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