2013/07/31

Mickey comes back to the top!


ハンガリーのLeko と対戦するAdams Chessbase News より

ブログをサボり気味だったので、久々の更新です。最近はドイツのドルトムントで毎年開催されている、ハイレベルなトーナメントの様子を追っていました。ここまで半分の5試合を消化し、4/5 というすばらしいスコアで、ロシアのKramnik とイングランドのAdams がリードしています。私は2004年のWorld Cup 以来、Michael Adams のファンなので、今日は彼にスポットを当てた記事を書こうと思います。

Adams というプレーヤーは、1980年代の後半からイングランドで活躍し、現在も国のNo.1 の座にいます。一時期には不調で2700台を割り、Nigel Short や、もっと若いLuke McShane にトップの座を脅かされることもありましたが、私は彼こそがイングランド最強のプレーヤーだと信じています。彼が指す超正統派 1.e4 スタイルは、高校時代に大変勉強させてもらいました。(特にMicky と言えば、French Tarrasch のスペシャリスト!)最近はEnglish Opening も多用しているようですが、今大会でも、彼の力強い1.e4 を見せてもらいたいところです。

私にとって思い出深いのは、2004年のWorld Cup 決勝、Adams の相手はウズベキスタンのGM Rustam Kasimdzanov でした。あの時、Ruy Lopez Exchange で敗れることなく、Adams が世界チャンピオンとなっていれば、世界中のチェスプレーヤーが持つ彼の印象も、大きく変わっていたことでしょう。思えば、2004年はLeko がKramnik に負けた年でもあり、私の中では色々と感慨深い出来事の連続でした。

とにかく、Adams のチェスにはあまり華がないと言われ、ドルトムントのようなビッグトーナメントでも、優勝した姿はあまり見たことがありません。そのため、前半5試合を終えて3勝2ドローと好調の今回こそ、Micky がまだまだ世界のトップで戦えるということを証明してほしいと思います! 残りの4試合は、地元ドイツのNaiditsch、Khenkin、Meier の3人が続き、最終戦が現在トップを競っているKramnik との直接対決です。日曜の最終戦まで、目が離せません!

Dortmund Official HP
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